フードデリバリー配達員の皆さん、そしていつも注文してくださるお客様、商品を託してくださるお店の方々、こんにちは!
現役でフードデリバリーの仕事をしているかぶおです。
この仕事をしていると、お客様から「ありがとう」と感謝されたり、人の役に立っていると実感できたりと、やりがいを感じる瞬間がたくさんあります。
今回は、「もっと良くしたい!」という前向きな気持ちで、いつもお世話になっているお店の方々へ、現場で感じていることをお伝えしたいと思います。
これは決してクレームではなく、お客様・お店・配達パートナーの三者が、もっとハッピーになるための「ご提案」です。
まずは感謝を。出前館の「神対応」にやる気が上がった話
先日、出前館のアプリの仕様変更通知がありました。
その中に、以前から「こうなったらいいのにな」と思っていた内容が含まれていたんです。もちろん、僕一個人の意見が反映されたとは思いませんが、「現場の声を見てくれているんだな」と実感でき、企業の誠実な対応とスピード感に、すごく嬉しくなりました。
このように、ちょっとした改善が配達員のモチベーションに繋がり、より丁寧な配達、ひいてはお客様の満足度に繋がるのだと、改めて感じた出来事でした。
【本題】お客様と配達パートナーのために。お店に改善をお願いしたい2つのこと
日々の感謝を前提として、ここからが本題です。 お客様に最高の状態で商品を届けるため、「ここをこうしたら、もっと良くなるのに!」と現場で感じていることを2つ、具体的にお話しさせてください。
提言①:マクドナルドの紙袋と、すぐに剥がれてしまう「あのテープ」
幾度となくお世話になっているマクドナルドさん。いつもありがとうございます。
以前から気になっていた紙袋の強度に加えて、特に改善をお願いしたいのが、商品を封印している「テープ」です。

このテープ、粘着力が弱いのか、商品を受け取ってバッグに入れる短い時間で、すでに剥がれかかっていることが少なくありません。さらに、温かい商品だとバッグの中で蒸気がこもり、湿気でさらに剥がれやすくなってしまいます。
これが引き起こす問題は、実はとても深刻です。
- お客様の視点: 「配達パートナーが中身を開けたのでは?」という不信感に繋がります。衛生面でも不安に感じるはずです。
- 配達パートナーの視点: 自分の責任ではないのに、お客様から低評価(Bad評価)を付けられてしまうリスクがあります。濡れ衣を着せられるのは、精神的にも辛いものです。
- お店の視点: お客様の不満は、最終的にお店のブランドイメージや顧客満足度の低下に繋がってしまいます。
ほんの少し粘着力の強いテープに変えていただくか、剥がれにくい貼り方を工夫していただくだけで、これら三者の不幸な誤解はすべて解決するはずです。ぜひ、ご検討をお願いいたします。
提言②:なぜ?ビニール袋の「持ち手」を塞いでしまう縛り方
次に、商品をビニール袋で提供してくださるお店へのお願いです。
商品を安定させるために袋の口を縛ってくれるのは、本当にありがたいです。しかし、一部のお店で、せっかくある「持ち手」の部分まで巻き込んで、きつく縛ってしまうケースが頻繁に見られます。
【残念な縛り方】 持ち手ごと縛ってしまっているため、指をかける場所がなく、非常に運びにくい状態。

【理想的な縛り方】 袋の口はしっかり縛りつつ、持ち手はちゃんと使えるように残してくれている状態。

ちゃんと持ち手を残して縛ってくれているお店もたくさんあるので、決して不可能なことではないはずです。 特に、複数の商品を一度に運ぶとき、持ち手がないと非常に不安定で、商品を水平に保つのに大変苦労します。これも改善していただけると、配達品質の向上に直結すると感じています。
とはいえ…配達パートナーができる「自衛策」も必要
お店側の事情もあり、この記事を読んですぐに全国のお店が変わるわけではないのが現実です。 だからこそ、私たち配達パートナーは、自分の身を守り、お客様に商品を安全に届けるための「自衛策」も考えておく必要があります。
そこで、私が実際に使っている、またはおすすめの対策グッズをいくつかご紹介します。
私は、バッグの隅に常に養生テープを忍ばせています。手で簡単に切れるうえ、剥がすときも跡が残りにくいので、万が一テープが剥がれてしまった際に、お客様に一言断ってから補強するのに便利です。お守り代わりに一つ持っておくと安心ですよ。

そもそも、バッグの中で商品がガタつかないようにするのが一番の対策です。僕が使っているこのバッグは、内部の仕切りがしっかりしていて、商品をがっちり固定できます。多少の梱包問題なら、バッグの性能でカバーできるので、ストレスがかなり減りました。初期投資はかかりますが、日々の配達品質を考えると、元は十分に取れると思います。

まとめ:より良いデリバリー体験は、三者の協力から生まれる
今回は、フードデリバリーの現場で感じる「もっとこうなったら良いのに」という点について、提言させていただきました。
繰り返しになりますが、これはお店を非難したいわけでは決してありません。 お店の方々の少しの工夫と、私たち配達パートナーの丁寧な仕事が合わさってこそ、お客様に最高のデリバリー体験を届けられると信じています。
この記事が、どこかのお店の担当者の方や、デリバリー運営会社の方の目に留まり、何か少しでも改善のきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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